ICL手術は、近視、遠視、または乱視を矯正するために眼内に特殊なレンズを挿入する手術です。この手術は、特に強度近視の症例に適しており、レーシック手術では対応できないケースにも応用可能です。ICL手術は、眼の組織に対する負担が少なく、視力の回復が期待できるため、多くの患者に選ばれています。
ICL手術を受けるためには、いくつかの条件があります。まず、年齢制限として18歳以上であることが求められます。また、眼の健康状態によっては手術を受けられない場合もあり、重篤な全身疾患や白内障などの眼の病気がある場合は適応外となります。さらに、近視度数は-3.00Dから-18.00Dまでの範囲が対象ですが、-15.00D以上の場合は慎重な判断が必要です。
18歳未満では、眼の成長が完了していないため、手術後に近視が進行するリスクがあります。このため、成長期の眼の変化を考慮して、ICL手術は成人を対象としています。
重篤な全身疾患を持つ患者や、白内障などの眼の病気がある場合、手術によるリスクが高まるため、ICL手術は推奨されません。また、老眼がある場合は、術後の見え方に影響が出る可能性があるため、医師との相談が必要です。
レーシック手術は、角膜の形状を変えることで視力を矯正する手術ですが、ICL手術は眼内にレンズを挿入することで視力を矯正します。レーシック手術は角膜を削るため、一度手術を行うと元に戻すことはできません。一方、ICL手術では、挿入したレンズを取り出すことが可能です。
レーシック手術は、-6.00D以上の強度近視には慎重な判断が必要であり、-10.00D以上では適応外となることが多いです。これに対し、ICL手術は-3.00Dから-18.00Dまでの広い範囲の近視に対応しています。
ICL手術のメリットには、視力の長期的な安定や、手術後の眼への負担が少ないことが挙げられます。しかし、デメリットとしては、レーシック手術に比べて費用が高額であることや、手術に伴う一般的なリスクが存在することがあります。
ICL手術は健康保険の適用外であり、治療費は自己負担となります。先進会眼科では、ICL手術の費用は約45.1万円から52.8万円となっており、アフターケアも含まれています。
手術には、感染症や合併症のリスクが伴いますが、先進会眼科では20年間手術による感染症を発生させていないという実績があります。また、ICL手術は医療者にも選ばれるほどの信頼性があります。
ICL手術は、特定の条件を満たす患者にとって有効な視力回復手術です。手術を検討する際は、年齢制限、眼の健康状態、費用、手術のリスクなどを考慮し、専門医と十分に相談することが重要です。